島根の取材・隠岐の島。

Posted on 01 11月 2013

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次号の取材で島根通いが続いています。10月の12日から今回は隠岐の島の島後へ行ってきました。

七類港からフェリーに乗って西郷港へ。今回は小川孝行の「食べること」の取材に同行して、

僕は以前から見てみたいと思っていた「牛突き」を初めて見るために。

場所は一夜嶽牛突き場です。今回は一夜嶽神社のお祭りに奉納される牛突きでした。

1時から始まるというので少し早めに会場へいくと、そこはこんもりと美しい一夜嶽の山の姿がのぞめる中腹にある小さな神社だった。

車をまだガラガラの広場に駐車して、まず神社へお参りをすませ。早すぎたのでお祭りの準備をしている人たちと少し話をしていると、

トラックのエンジンの音が響いてきて、黒い大きな牛が次々に会場へ運ばれてくる。

大きいうんこを落としつつ、牛たちは圧倒的な存在感をまきちらしながら土俵入り。

この日の取り組みは六番で牛は12頭でした。

飼い主と親戚や友人たちはそれぞれの牛の近くに陣取って、飲めや歌えの宴会ムード。

 

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僕たちも持参していたおにぎりを食べて腹ごしらえをすませると、いよいよ牛突きが始まる緊張感が漂ってくる。

トイレに行っていた小川孝行が慌てた顔で帰ってきて「えらいことです。車が出せません」

広場中隙間なく車が詰まっていて一台も出せない状態になっていた。

急行軍だがこの後、イカ釣りの漁師さんの船に同行させてもらう事になっていたので、

少し早めに切り上げて西郷港に向かう予定だった。「こまったなあ。どうしよう」

仕方なく漁師の藤岡さんへ電話をして、明日へ変更してもらえないかとお願いをしたら、

藤岡さんは快く承知してくださった。

あーよかった。心置きなく牛突きが観戦できた。

長いあいだ気になっていた牛突きはとてもよかった。想像していた以上に感動した。

優勝した牛の背中に子供たちを乗せ、親戚中が大喜びして牛突き場は大いに盛り上がった。

厳つい顔の男たちが子供みたいに喜び合っているのが印象に残った。

この感じなんかで見たような気がする、と思ったら、勝新の「悪名」の1シーンのようだった。

僕たちは大いに満足して1番最後に会場を出た。

今日で野宿は2泊目です。西郷に近い海岸にある無人キャンプ場でねる。

 

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次の日は島をゆっくりと1周して、夕方4時に藤岡さんと約束をしていた西郷の港へ着くと、

藤岡さんと奥さんがすでに準備をしておられた。大慌てで酔い止めを飲み、カッパに着替えて船に乗せてもらう。

イカ漁は初めてだった、というか漁に同行するのは初めてだった。

日が暮れるまで船を停泊させて暗くなるのを待つ。

小川がちょっと気持ち悪そうな顔をしてる。僕もちょっと変な感じだった。

が、日が暮れてイカ釣りの漁り火がつくと船はいきなり真昼のような明るさになり、

外の景色はいっさい見えなくなって、見たくない目の前のものが迫ってくる。

急に三半規管が騒ぎだした。やばい。

小川は無言で座っていたが、顔が状況を語っていた。しばらくしたら慣れるだろうと静かに真っ暗な外を見つめる。

 

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この日はあまり大漁ではないとの事だったが、キレイなイカが宇宙人みたいな顔して船に次々に水しぶきとともに飛び込んできた。

ライトをたくのでいいサイズの鯵が船の周りにいっぱい集まっていた。

揺れる船の上でクローズアップを撮影している小川を揺れないように支えていたら、

きゅうに気持ち悪くなってきて、とうとう吐いてしまった。

それを藤岡さんに笑われて僕は照れ隠しに「鯵に撒き餌をしてしもた」と負けおしみを言った。

どうにか漁は無事に終わり朝の3時頃帰港すると「イカ食べていきなさい」と誘ってもらい、

お言葉に甘えて藤岡さんのお宅にお邪魔して、奥さんがご用意してくださった朝ご飯と取れ立ての白イカをさばいて頂く。

肉厚で甘くてこりこりしててとてもおいしかった。藤岡さんありがとうございました。

詳しくは5号をお楽しみに。

 

 

森善之

 

 

 

 



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